紹介:
ベリーニ家では、すべての“プリンセッサ”が生まれた時に宝石を授かり、18歳になるとその宝石を冠にはめ、正式に一族の庇護を受ける。双子の妹ビアンカと私、エレナの継承式を一週間後に控えた日、兄マルコが二人の冠を持ち帰った。だがビアンカの冠には、なぜか私のダイヤまで使われていた。「もっと華やかにしたいって言ったから」と兄は平然と言い、私には一族の保管庫に眠っていた古びた冠を渡した。母も「たかが宝石で式を台無しにしないで」と私をたしなめる。私はずっとビアンカのために譲り続けてきた。それでも継承式だけは、私もこの家の娘だと認めてもらえると思っていた。けれど、また私は後回しにされた。その時、MITから入学意思確認の最終通知が届く。私は迷わず「承諾」を押した。ベリーニ家に私の居場所がないなら、もうこの家のために自分を犠牲にするのはやめる。
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